論文や資料の整理に困っていませんか?僕はとっても困っています。読んだ途端、内容もタイトルも、どんどん忘れていってしまいます。後で、「あー、あれ、どこいったかなぁ」とか、「これどっかで見たような・・・」とかで、結局、「ま、いいや」になることもたびたび。
僕は以前、EndNoteという文献管理ソフトを使おうとして挫折したことがあります。バージョンが頻繁にかわるうえに、操作がややこしくて、かえって面倒だったからです。研究所の同僚に聞いても、どうやら事情は同じようです。
かくして僕は、[annotated bibliography]なる名前のワードファイルを作り、そこに文献情報を手入力で入れて管理してました。これはこれで面倒です。
そこに強い味方が現れました。Zoteroという、Firefoxのプラグインです。かなり前からあるようですが、ちょっと前に知りました。
Zoteroは
僕のような面倒くさがり屋さんでもサクサク使える頼もしいやつです。何より僕はブラウザを立ちあげっぱなしなので、敢えて別のソフトを立ち上げなくてもいいZoteroは便利このうえないソフトです。
さて、画面ですが次のような感じです。
こんな風に、操作時には、ブラウザの下半分に表れます(全画面表示も可)。インターフェースはiTunesを意識しているようで、iTunesに似た操作で資料を管理します。
論文などの文献だけでなく、ウェブページ(ホームページ)もスナップショットを撮って管理することができます。
資料の登録方法ですが、まずは、オンラインデータベースで資料を検索します。僕は教育学が専門なのでEricというデータベースをよく使います。(日本ではCiNiiが対応しているとのことですが、ちょっと前にやってみたら、なんかうまくいきませんでした。改良されているといいですが)。
抄録のページを表示すると、アイコンがアドレスバーの端っこに表れるので、それをクリックするだけで、タイトル、著者名、出版社名などといった文献の情報とともに、その文献が「アイテム」として、Zoteroに記録されます。とっても簡単です。
記録されたアイテムには、添付ファイルをつけたり、メモやタグを追加することができます。その文献がPDFファイルで利用できるときは、PDFファイルをパソコンに保存しておいて、そのファイルへのリンクを登録しておきます。メモやタグは後から検索できます。これが便利なんですね。いままでテキストファイルやワード文書として書きためてきたメモも、添付ファイルとして登録できるので、Zotero導入前の努力が無駄にならなくてすみますね。
エントリーに、PDFと画像ファイルをを添付した場合は次のような感じになります。
<参考文献リスト>
もちろん、参考文献リストを作ることもできます。ワード形式、HTML形式など、いろいろなフォーマットに対応しています。GoogleDocsやEndNoteにもエクスポートできます。クリップボードにコピーして、好きなソフトに貼りつけることもできます。
こんな風に、参考文献リストに加えたいアイテムを選んでいって、右クリックし、[アイテムから参考文献リストを作成]を選ぶだけです。APA, MLA, IEEEなど、10種類以上のフォーマットに対応しています。
いつでも、Zoteroを開きたくなったら、画面右下のアイコンをクリックするだけです。
先ほども言いましたが、ウェブページもスナップショットを撮って登録できたりします。
詳しくは次のリンク先をどうぞ。
Zotero: Firefox で簡単に文献管理
Zotero公式サイト
ネットで情報を「サッ」と収集、「パッ」と整理のFirefoxアドオン「Zotero」