授業研究インタビュー
2009年 03月 31日
サンフランシスコベイエリアの授業研究も9年目を迎えました。新しい取り組みが3年で飽きられるアメリカにあっては、比較的長く続いている取り組みだと言えます。いま、ベイエリアの授業研究は、学校の質を保つための手段としての新たな役割を持ちつつあります。
アメリカの学校の大きな問題は、管理職の転職です。サンタクララ郡には20の学区があるのですが、そのうち最も安定している9つの学区でも、この3年ですべての管理職がいなくなってしまいました。アメリカでは、管理職の交代=何もかも一からやり直しという意味を持つわけですから、大変なことです。
そんな中において、授業研究というのは、「みんな」で取り組むところに意義があるわけです。優秀な先生がいなくなったり、管理職が変わったとしても、共有された知としての授業方法、生徒の理解に始まって、学校としての課題の共有が継続する限り、学校の質は保たれてゆくわけで、そういう役割が期待されているのです。
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2009年も始まったばかりだと思っていたら、3月ももう終わりですね。新しい年度が始まります。年度が終わるのは寂しいことですが、また新たな目標を見つけて頑張っていきたいものです。人の倍頑張っても人の半分のことしかできませんが、来年度も少しずつ研究をすすめていこうと思います。