中植正剛 神戸親和女子大学准教授 教育工学を専門にする大学教員の日々の雑感


by toshishyun

アメリカの算数授業を見て

いま、アメリカの小学校で行われた算数の授業研究の観察を整理しています。思い返すと、アメリカの算数授業の特徴がおおまかにつかめます。

まずは、ワークシートを多用すること。ワークシートには、その授業で行うすべての問題が掲載されています。また、場合によっては問題の解決に必要な表とともに、指示が書いてあったりします。それから、個人作業に充てる時間が長いです。個人やグループで、ワークシートを最後までやりきってから、みんなで発表しあう。つまり、途中経過をみんなで確認しないんですね。とにかく、まずは最後まで自分のグループでやりなさいというスタイルです。それから、早くできた子には、追加の発展問題を用意しています。そういう発展問題のなかには、本当にひまつぶしのためだけで、あまり中身のない問題もあるそうです。そういうのはスポンジ問題といわれます。時間を吸い取るスポンジの役割をするんですね。

結局、集団での授業という形態はとっていても、やっぱり個人主義の色合いが強いんですね。

こういう形の学習は、表面的には個別の能力にあったやり方ととれますし、アメリカの先生もそのように捉えています。しかし、こういうやり方はいろいろと問題を抱えています。
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by toshishyun | 2009-03-14 15:20 | ラーニングとテクノロジー