アメリカの算数授業を見て
2009年 03月 14日
まずは、ワークシートを多用すること。ワークシートには、その授業で行うすべての問題が掲載されています。また、場合によっては問題の解決に必要な表とともに、指示が書いてあったりします。それから、個人作業に充てる時間が長いです。個人やグループで、ワークシートを最後までやりきってから、みんなで発表しあう。つまり、途中経過をみんなで確認しないんですね。とにかく、まずは最後まで自分のグループでやりなさいというスタイルです。それから、早くできた子には、追加の発展問題を用意しています。そういう発展問題のなかには、本当にひまつぶしのためだけで、あまり中身のない問題もあるそうです。そういうのはスポンジ問題といわれます。時間を吸い取るスポンジの役割をするんですね。
結局、集団での授業という形態はとっていても、やっぱり個人主義の色合いが強いんですね。
こういう形の学習は、表面的には個別の能力にあったやり方ととれますし、アメリカの先生もそのように捉えています。しかし、こういうやり方はいろいろと問題を抱えています。