中植正剛 神戸親和女子大学准教授 教育工学を専門にする大学教員の日々の雑感


by toshishyun

ほんにゃら英語学習のすすめ

マイミクの方の日記に、TOEICの勉強の仕方を返信投稿したのですが、もったいないのでここにも投稿します。

その前に、まず、自分の英語のレベルから少し。この勉強方法が効果があるということを言いたいので、紹介します。

僕は21のときに英語を始めました。とあるきっかけでアメリカに留学したからです。手持ちの知識は、大学受験英語だけ。英会話教室には通ったことなし。それまでに口に出した英語は「How are you」「Thank you」くらいという、平均以下から始めました。当時のTOEFLの得点は450点。

英語が出来ないのに留学したので、苦労話は色々とありますが、それは置いといて、とりあえずそれから10年がたちました。

現在は、日常会話レベルでは、アメリカ人には、「ほとんど訛りがないですね」「near nativeレベル」と評価してもらっています。社交辞令的な「Your English is good」という褒め方ではなくて、具体的に指摘してもらっているので、ある程度信用できる評価かと思っています。

ただ、大勢の前のディスカッションなどで、筋道立てて意見を発表するとなると、緊張もしますし、話す内容が高度になりますから、そういうことに気を取られて、気がつけばベタベタの日本語訛りのオンパレードになることが多々ありますし、その日の調子によって、疲れているときには、会話でも「かむ」ことが多くなりますし、場合によっては、わざと日本語訛りでゆっくり話すこともあります(相手がゆっくりハッキリしゃべってくれて、会話のペースを落とせるから)。傾向としては、よく知った相手と話すときや、日常会話のときに、上手に英語を話しているようです。まぁ、当たり前ですね。

ちなみにTOEICは990点です。TOEIC990点でも、Nativeレベルではなくて、まだまだNear nativeなんですね。いまだに苦労してます。

さて、成人してから英語を始めて、とりあえずはこれくらいのレベルになるためには、どのように英語を勉強したらいいのでしょうか?

もちろん、「これさえやればいい」っていう魔法のやり方はなくて、文法の勉強や、文章を大量に読むなど、いろんな方法を組み合わせて地道にやらないといけませんが、そのうち、僕が効果があると思うのは、シャドウイングです。これは、英語の動画や音声を聞きながら、聞き取った英語を口に出すという練習です。

以下、僕流のシャドウイングのやり方について、マイミクさんの日記に投稿した内容です。僕はこのやり方を「ほんにゃらシャドウイング」と呼んでいます。たぶん正式な名称はあるんでしょうが、面倒なので調べてません。

「ほんにゃらシャドウイング」のポイントは、ズバリ「恥を捨てる」ということに尽きます。

******************

シャドウイングやるときは、意味がなくてもいいから、赤ん坊がやるみたいに、言葉になってなくても、うにゃうにゃとついていくといいよ。転びながらでもなんでも、「ついていく」というところが大事だと僕は思います。

ワラワナ"ノ"アthィ・・・ みたいに (what you wanna know I thinkと実際の音声は言っている)。きっと、最初のうちは、こんなにハッキリとカタカナにすらならないと思います。アァアァ"オー"アthィ みたいな感じで、母音だけだったらなんとか追っかけられるかな?大切なことは、恥ずかしがらずにとにかく口に出すことです。

「強弱のイントネーションだけでもいい」から、最初はほんにゃらぼんやりと・・・続けてるうちに、何度か出てきたり、あるいはその時に気がむいたりして、どうしてもちゃんと聞き取りたくなる個所が出てきたら、何回も聞いて、「英語」として聞き取ってみる。それでもどうしてもわからなかったら、トランスクリプトを読んでみる。そんな風にやればいいのではないでしょうか?

感覚としては、ぼんやりうにゃうにゃから、少しずつ整形して形を作り出していくようなやりかたです。

このやり方の欠点は、とっても恥ずかしいので、なかなか人前ではできないところでしょうか・・・。

まぁ、このやり方(「音からアプローチ」)「だけ」だと上達に限りがあるだろうから、トランスクリプトをしっかり読んでから、英語としてシャドウイングするというやり方(「文字からアプローチ」)も併用してやるといいと思います。トランスクリプトを読んでからやる方法を併用すると、「あ、あのうにゃうにゃってこう言ってたのか!」っていう瞬間がきっと出てくると思います。

こんな風にしてると、ある程度聞き取れるようにはなるし、話す訓練にもなると思いますよ。


************

ポイントは、ほんにゃらだけやっててもダメで、きちんとトランスクリプトを読んでからやるシャドウイングを組み合わせているところです。また、文法の学習や単語の学習などもきちんとやることで、ほんにゃらの効果は上がります。

感覚としては、ほんにゃらシャドウイングが中心にあって、その上達のために、学校で習うような英語学習をしっかりとやってシャドウイングを補強するという感じです。
[PR]
by toshishyun | 2009-03-08 04:43 | その他