中植正剛 神戸親和女子大学准教授 教育工学を専門にする大学教員の日々の雑感


by toshishyun

高等教育

最近投稿が長くなってきたなぁ。反省。

高等教育について2つ

1つ目は、本日、京都から、スタンフォード大学のFD(ファカルティデベロップメント)を見に来られた方々と対談。いろいろ話をすすめていくなかで、やはりスタッフの充実がFDには欠かせないと感じました。教員向けのワークショップを開催したり、教員がポートフォリオを使って評価をする支援をしたりその分析をしたりするのに、スタンフォードはスタッフが充実しています。日本でスタッフというと事務職員ということになりますが、そういう立場ではなくて、教学を支援するための専門知識を持ったスタッフが揃っているんです。いわゆる「事務職員」を超えるスタッフがいないと、FDをやりましたよというアリバイづくり程度の取り組みからなかなか脱却できないと感じます。

2つ目は、スタンフォード大学の教員採用について。教員の選考は、候補者を大学に呼んで、研究についての講演をしてもらいます。講演は基本的に誰でも聞きに行けるし、その場には学内の先生方も聞きに来られるから、僕らにとっても、いろんな研究動向を知ったりするのに都合がいいイベントです。候補者は、一日中大学に居て、講演以外にも、いくつかの選考プロセスに参加するようです。そして、教員採用の委員会には博士課程の学生も入っていて、この学生が、いろんな学生の意見を集約して、委員会に伝えます。こういうのは民主的で良いですね。ただ、こういうのは形式だけかもしれないし、どこまで学生の意見が反映されるのかはわかりません。しかし、少なくとも、人脈やコネだけで採用されて、あとで、「あんな人、だれが連れてきたんだ?」となってしまうケースがよくある、日本の大学のやり方よりは優れていると思います。
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by toshishyun | 2009-02-20 15:10 | ラーニングとテクノロジー