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中植正剛 神戸親和女子大学准教授 教育工学を専門にする大学教員の日々の雑感


by toshishyun

ラッコ

釧路でくぅちゃんが大人気のようですね。こういうのがあると、すぐにくぅちゃんせんべいとかを売り出したり、ワイドショーで毎日やじうまを追いかけたりと、お祭り騒ぎが始まるんですが、僕はこの手のブームに乗っかるのがとっても苦手です。

けどちょっぴり乗っかってみます。

さて、ここシリコンバレーから南へ一時間、モントレーという港町では、野生のラッコが見られます。

ラッコ_e0149551_316372.jpg


写真は12月にモントレーに行ったときのものですが、この日は2頭のラッコがチャポチャポ泳いでいました。なかなか可愛らしくて愛きょうがあります。

ラッコは歴史的に、クジラやイルカやアシカなんかと比べると、比較的遅い目に海に戻った動物なので、海での生活にもいろいろ不便な点があるようです。大変なのは、皮下脂肪が発達してないのですぐに体温が下がること。だからラッコは仰向けに浮きながら手足を海面から出して、日光で手足をあたためたり、必死で毛づくろいをして、毛の中に空気を入れて保温効果を高めます。それと、体温を保つために、必死に食べ続けます。食べ続けないと、死んじゃうのです。プカプカ優雅そうに見えますが、かなり忙しい動物なんですね。

ちなみに、上記の写真の撮影は、モントレー水族館の展望デッキからでして、実は水族館の中にもラッコがいます。僕なんかは、水族館の中のラッコと、外の自然のラッコ、自分がラッコだったらどっちになりたいかなぁ、なんて考えてしまいます。

僕ならば、贅沢ですが、「いったりきたり」がいいです(笑)。水族館の中で、えさをたっぷりもらって、安全な環境でしばらく住んで飽きたら、自然の海で雄大に過ごす。それに飽きたら、また水族館に行く。・・・そんなんだめですか?みなさんはいかがでしょう?

さて、くぅちゃん、いろんな人が騒いで見に行ってますが、そっとしてやってほしいものです。子どもに見せてやりたいって人もいるでしょうが、くぅちゃんはそもそも川でそうやって生きている生き物ではないでしょうから。

そんなことより、かつてラッコが乱獲されて絶滅した襟裳岬に野生のラッコを呼び戻すなどして、本当の野生の姿のラッコが見れるようになればいいなぁと思います。調べてみたら、3頭ほど居るようですよ。魚介類を食い荒らすという問題も発生しているようですが。

ちなみにラッコは海獺(うみうそ)という漢字を書きまして、英語では Sea Otter(うみのかわうそ)と言います。やっぱりくぅちゃんはカワウソではないので、そっとしてやりましょう(笑)。この辺のうんちくはウィキペディア先生が教えてくれます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B3

さてこのブログ、僕の知っている人がけっこうこっそり見に来てくださってると聞きます。よかったら匿名でもいいんで、なんかコメントしていってくださいね(笑)。
by toshishyun | 2009-02-16 03:34 | アメリカ文化