日本の教育は本当にいいんです。
2009年 01月 29日
日本の教育はとてもいい。とにかくいい。この事実は、もっと広く多くの人が共有すべきことだと思います。あまりにも自分達のことをないがしろにしすぎです。いいところをちゃんと理解して、そこを伸ばしていかないといけないと思います。
金融や法律だけでなく、教育もまた、日本人は欧米式を無批判に取り入れます。例えば、欧米ではすでに失敗している習熟度別授業があります。一周遅れで日本は習熟度別授業を取り入れていますが、これは将来的に大きな社会不安と社会的なコストを生み出す可能性があります。他にも、アメリカのように、「学校ごと」の成績を公開して競争原理を働かせようとしている知事さんたちもいますが、これにも僕は反対です(市町村が自分たちの判断で、地域への情報提供の一環として学校名を出さないで公開するのは構わないと思いますが)。理由は「公園めぐりから見えるもの」に書いてあるとおりです。(高橋さんの記事、格差に関するところも多くの人に読んで欲しいです)。
長い時間をかけて、日本の学校は、能力の異なる子どもたちがともに学び合うモデルを構築してきました。しかし、このようにして培ってきた教育の質の高さは、いったん崩壊してしまえば、それを取り戻すのに相当の時間がかかります。もしかしたらもう取り戻せなくなるかもしれません。実際、習熟度別授業や少人数授業が普及するにつれ、教師の教科指導力が育たなくなってきていると危惧をする声がすでにあがっています。