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中植正剛 神戸親和女子大学准教授 教育工学を専門にする大学教員の日々の雑感


by toshishyun

Lesson Study Group at Mills

日本の学校ではあたりまえの、先生がお互いの授業を見学して授業の腕を磨いてゆく授業研究。その歴史は大正時代にまでさかのぼることができます。アメリカでは10年前、日本から授業研究が輸入されました。

Lesson Study Group at Mills College

アメリカ、ミルズ大学授業研究グループのページを、2月に授業研究を見に行くのでまとめておこうと思います。ほとんど備忘録です。

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アメリカで授業研究が始まったのは、1998年だが、ミルズの授業研究グループは1999年より活動を開始。サンマテオ・フォスターシティ学区における実践研究を中心に発展してきた。

現在の研究テーマは、研究成果を元に開発されたツールキットが、レッスンスタディに参加する教員にとって、教科内容に関する知識や経験を探し出して利用するために効果があるのかどうかついて。

このテーマに沿って、現在二つの研究が進行中。NSFの研究費で行われている研究では、比と多角形の面積の単元についてのレッスンスタディーのためのツールキットに焦点があてられている。IESの研究費で行われている研究では、分数を学ぶための算数的な表現方法について焦点が当てられている。これは、日本では当たり前のように利用されている数直線やタイル図のようなものがアメリカにはないので、算数・数学的な概念を学ぶためのより良い視覚表現を開発する必要があるからだと思われる。
by toshishyun | 2009-01-28 10:28 | ラーニングとテクノロジー