大学とボクの授業改善
2008年 12月 03日
いろいろ読みすすめていると、大学での授業改善についてふと考えてしまいました。
僕は授業がとってもヘタです。できればうまくなりたいと思います。あたりまえです。これはやっぱり授業に出てくれる学生に「楽しくよくわかって、満足した」という経験をしてほしいからにほかなりません。
しかし、大学には上手な授業の仕方を学ぶ機会がありません。さすがに小学校や中学校から大学に移られた先生は、おおむね上手な方が多いようです。そういった方々から学びたいと常々思いますが・・・。
ネックは、次のようなことだろうと思います。だいたいの授業研究では、研究授業に向けて「複数」の教員で授業を計画します。小学校なら、学年でチームを組んで、算数の「角度」の単元なら、その単元のうまい教え方をみんなで考えるわけです。
ところが、うちのような小さな大学では、そもそも同じ科目を担当する人が少ない。僕は情報処理の授業なんかを持っていますが、うちの大学、情報の先生は2人だけ・・・。もちろんこの2名であれこれと授業を計画したらいいんです。でも、そうだとして、次の問題は、「誰に見てもらうの?」ってとこです。内容を的確に押さえているか、学生の理解やつまづきはどうか、発問の的確さや導入の適切さはどうか、などについて、授業を見てもらった後で話し合いが行われるわけですが、よくわからない教科内容について、他の先生から的確なご意見がいただけるのかどうか・・・。大学は、教員の専門分野がばらばら、科目も小中学校に比べるとあまりにもバラエティーに富みすぎてます・・。
いろいろと言っていても仕方がないので、授業の上手い先生が刷った印刷物なんかを僕はこっそりみたりはしています。そんなのを見てはその先生の授業の作り方を想像し、少しでも上手に授業が計画できたらなぁとは思うものの、やはりそこはベテランの先生と「一緒に」授業の計画をしてみて、それを実際に実践して、色々と学びたいものです。
まだまだ悩みはつきません。というのは、情報関係の授業は内容の変化が激しく、教材を作るだけで精いっぱい。小学校・中学校ならば、学習指導要領があるので、少なくとも「何を教えるか」については明確で、先生は「どうやって教えるか」に集中できますが、大学は何を教えるのかから考えなければなりません。教える内容の変化が激しいため、指導法の積み重ねもあるのかどうか・・・。なんだか、教材づくりばかりで溺れていて、肝心の授業のやり方の向上まで行きつけていない気が・・・。他の大学の先生はどうされてるんだろ・・・。ときどき他の大学の研究室に遊びに行った時にあれこれ見せてもらってはいますが。「あ、それ、僕もやってもいいですか」などと言って、とりあえず真似をしては失敗したり成功したりするわけです。情報教育の授業研究とかないかな・・・あるかもな・・・。
いえいえ、これは愚痴ではありません。とりあえず問題点をここに書いとかないと忘れちゃうからなんです。いつの日か、「おお、そんな初歩的なことでつまづいてたのか」と鼻で笑う日が来るといいな、と願いつつ。
まぁ、僕みたいな授業でも、「先生の話はほんとうに楽しくてよくわかる。例えが面白くてわかりやすい。」と言ってくれる学生がいるから、頑張れます。