中植正剛 神戸親和女子大学准教授 教育工学を専門にする大学教員の日々の雑感


by toshishyun

K小学校授業研究会訪問 一回目

兵庫県の山間部にあるK小学校の校内授業研究会にお邪魔した。この小学校は、算数の授業研究の中心にノート指導を設定して研究をすすめている。

玄関に到着するなり、僕の名前でよびかけていただいた挨拶と「校長室までどうぞ」というメッセージの書かれた黒板が目に入る。初めて訪れる学校だったが、学校をあげて歓迎していただいて気持ちがほぐれた。このようなおもてなしの心を示していただいて気持ちよくお付き合いが始まるのはすがすがしい。それと同時に、授業研究の取り組みに対する学校の意気込みや姿勢が感じられ、自分もしっかりと話題提供しなければ、と身がひきしまる思いであった。

研究主任のH先生は今年赴任されて間もないということだったが、今日のワークショップ型の事後協議会は、事前の電話打ち合わせで僕が「何か事後協議会の工夫はされていますか」と言った一言をきっかけにして普段されている事後協議会の方法から計画変更されたそうで、そのような前向きで柔軟な姿勢を見るにつれ、K小学校の学校研究がこの先豊かに活性化してゆく兆しが見える思いがした。

他に授業研究の方法の課題として僕が提案したのは、現状の年間計画を変更して一人の教師が年間複数回研究授業をするというものであるが、これも学校長が真剣に検討してくださっている。K小学校の実行力を感じることができた。この提案をうまく実行に移すことができればK小学校の授業研究の質はますます向上することだろうと期待している。

講演で僕がさせていただいたお話は、ベテランのH先生と教頭のA先生がその本質を瞬時に掴まれてしっかりと受け取ってくださり、さりげなく交通整理してくださった。結果的に学校として目指している方向とうまく講演内容が合致したことがわかり、話者としてはうれしい限りである。

熱心にメモを取りながら聞いてくださっていた先生方に混じって、じっと耳を傾けていただいた一番若い先生の姿も印象に残ったが、そんな様子を見ながら、僕はちょうど氷河期世代で教員の採用も少なかった世代だから、ベテランと若手をつないでいけるちょうどいい立場にいるのだと感じた。

熱心な先生方のなかで、真摯に授業に向かい合いながらじっくりと授業をされていた授業者のF先生の学ぶ姿勢が印象的な授業研究だった。いい学校だなと充実感とともに校門を後にした。
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by toshishyun | 2010-06-21 22:45 | 授業研究