中植正剛 神戸親和女子大学准教授 教育工学を専門にする大学教員の日々の雑感


by toshishyun

食あたりも小康状態。データ分析をすると頭に血が上ってしんどいので、雑学を投稿です。

世界には「講」という習慣が色んなところで見られます。これは伝統的な相互補助の仕組みで、知り合い、近所の寄り合いなどで集まって、順番を決めて定期的にお金を与えあうという習慣です。今回はみんながAさんに、次回はBさんにという形で、変わりばんこに、決まった金額をあげるのです。

アメリカでも、ヒスパニックのコミュニティーでは、TANDAと呼ばれる講があります。韓国ではケーモイム、日本では頼母子講(たのもしこう)と言われるものがあります。

「講」には、それぞれの集まりごとに独自のルールがあり、そこで使われる算数は、意外と複雑で興味深いものです。掛け金をどれだけにするのか、脱落者が出たらどうするのか、もらえる順番をどうするのか、もらえる順番と各家庭の出納の関係はどうかなどなど。

「講」は預金のシステムでもあり、ローンのシステムでもあり、保険的な意味合いもあります。

銀行のようなシステムがなかった昔からの習慣ですし、みなが教育を受けていなかった頃からの習慣ですから、そこで扱われる算数には独特の工夫があるようです。

いろいろと調べてみると面白いかもしれません。

アメリカでは、不法入国をしたヒスパニックの人たちは銀行口座を開けませんから、こういう仕組みを使った相互扶助の仕組みがまだ根強く残っている地区があるようです。もちろん、ただしく定住している人たちでTANDAをやる人も多いです。
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by toshishyun | 2009-04-08 15:51 | ラーニングとテクノロジー